シェラカップと色との出会い
シェラカップに色が付いた!
モノトーンの世界に鮮やかな色がもたらされたのは2012年頃のこと。PCのハードディスクが飛んでしまって過去の情報をすべて失ってしまったため、正確にたどれないのが残念であるが、ある時点から色気のあるシェラカップが一気に広がる様相は、さながらカンブリア爆発のようである。
アクリル塗装
belmont
今となっては地味な感じもするが、当時としては鮮やかな一歩だった。belmontのSAKURAとSORA。シェラカップの歴史の中で、色の概念が初めて持ち込まれるというエポックメイキングな出来事だった。その後、アクリル塗装はメジャーなものとしてカラーバリエーションを増やしつつ広がっていくことになる。
AQペイント
CHUMS
CHUMSもいろいろなチャレンジを仕掛けてくる。Hand Spray Sierra Cupの名の通り、液体ガラス塗料のAQシールドを一つひとつ職人が手塗りしたというもの。Web検索したところ同じく2012年に600個限定で発売されたようだ。
チタン発色
BEAMS
様々なカラーシェラカップが生まれるなかで、ひときわ鮮やかで美しいのがチタン発色。その先鞭をつけたのがBEAMSである。さすがBEAMSと唸った記憶がある。2013年頃だったと思われる。製造元はユニフレームとなっている。
比較のためにノーマルのチタンも載せておく。
WILD-1
チタン発色で次に出たのは、WILD-1の30周年記念シリーズ。スノーピークとのコラボで2014年に順次リリースされた。これはまた、「シリーズもの」としてリリースされたシェラカップの元祖ともなっている。
せきかわ工芸
自分が知ったのはこれらの後だが、もしかしたら時代的にはこちらの方が早かったのかもしれない。燕三条地場産業振興センターにも展示されている。
ORORU処理
Phoenixrise
前述のチタン発色に対して、ステンレスの発色がORORU処理®。Phoenixriseから2022年に各色が発売された。
(これも写真では実際の色がうまく再現できていないのが残念である。)
ORORU
少し遅れてORORU自身の名義でもリリースされている。
Prism
NORA OUTDOOR TOOLS
玉虫色に輝く特殊発色処理。昆虫の金属光沢と同じ原理だそうだ。それぞれのカップのネーミングセンスも秀逸。
当初、広島の直営店だけで発売されていたので入手を諦めていたが、イベント等でも発売されるようになり、まさにこれを買うためにFieldStyle Jamboreeまで馳せ参じた。その後も毎年参加し、新作を購入させてもらっている。
さて、今後どのような色モノが出てくるのか、楽しみは尽きない。