図鑑の目的

シェラカップの出物は一期一会である。買うか、買わざるか、即判断が求められる。まずは同定が重要である。しかし、コレクションが増えてくると、記憶だけでは追いつかない。
OEM製造元の特徴でおおまかな分類ができる。目盛りやハンドルの形状を見て、これはユニフレーム系だ、ベルモント系だ、あるいはキャプテンスタッグ系だと分類するだけで、同定に大いに役立つ。しかしそれでも、デザインディテールのバリエーションは見逃してしまう。最後は現物あるいは写真で確認するしかない。ということで、図鑑である。

あくまでも、自分のコレクションのためのツールなので、記載は一般的ではない自分用語を含む。例えば「容量」は、なるべくメーカーの表記に合わせて記載するものの、ほぼ同サイズであっても、300ml(ベルモント、ユニフレーム)、310ml(スノーピーク)、320ml(キャプテンスタッグ)といった揺れがあり、また目盛りの数値に合わせ250mlと表される場合もある。ここでは、これらはすべて300mlと記載している。

子供の頃、図鑑が大好きだった。特に昆虫図鑑は、日がな一日眺めていても飽きることはなかった。三つ子の魂百まで。こうして「SierraCup図鑑」を作ろうと思ったのも、そこにルーツがあるのかもしれない。

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